5月26日に富士スピードウェイで行われた「Japanese GT League Rd.1」にしーなありさはPorsche 911 GT3 Rで出場し、予選13番手、決勝7位でレースを終えた。
予選で後方に沈んでしまったしーなありさだったが、予選結果は想定通りの結果だったと振り返る。
「予選結果はあまりいいものとは言えなかった。だけどあれは予想通りの位置だった。」
「僕たちは予選よりレースを重視したセッティングを組んでいた。だから予選で後方に沈むのも想定通りだったんだ。」
予選後、サーキットにトラブルが起きてしまう。
その結果レースタイムを短縮する決定が下され、75分のレースは35分のスプリントレースとなった。
そしてレースが始まったが、1周目から5台を巻き込む大きなクラッシュが発生しFCYが導入されることとなった。
「コカ・コーラコーナーで何台かランオフエリアを走っているのが見えたんだ。続く100Rでも混乱があった。」
「そのあとのシケインで僕の目の前で多重クラッシュが起きた。僕は運良く避けることが出来たけど、危険な事故だったと思う。すぐにFCYが導入されたんだ。」
FCYが解除されてレースが再開され前を追うレース展開となったが、なかなか順位を上げられない難しいレースを強いられ、焦りからかミスが積み重なる。しーなありさはミスはタイヤを使いすぎたことによりマシンのリアがルーズになったことが原因だという。
「9番手争いをしているときにプッシュしすぎたんだと思う。」
「激しいバトルをしていたことにより、タイヤを使いすぎた。思った以上にタイヤが熱くなってしまって最終コーナーで何度かバランスを崩してしまって、スピードを失ってしまったんだ。もう少し労わって走ることが出来たと思うからそこは悔しいね。」
さらにタイヤに厳しくなった原因を予選前のセッティングの変更にもあるとコメントした。
「予選前にセットアップに変更を加えたんだ。これも原因の一つかもね。」
「レースペースを改善することが目的で、実際レースペースは良くなったし変更したことは間違えじゃなかったと思っているよ。ただそれと引き換えにリアタイヤに厳しい車になってしまったのも事実だ。レース中はリアタイヤをなるべく労わるように走っていた。それでもレースペースはフリー走行時と比べ物にならないくらい良くなったのもまた事実だ。」
レース終盤に4秒前を走っていた車両との差を縮めるべく、ペースを上げ全力で前を追い始めたという。
その結果、毎周1秒ずつ縮めていきファイナルラップで真後ろまで追い上げることに成功した。そこから順位を上げるためにオーバーテイクを狙い、前の車にプレッシャーを与え続けたものの、最終的に抜くことはできなかった。
「レースが終わりに近づいてきた時に、前の車との差が縮まっていることに気付いた。それを知る前からプッシュしていたけど、さらに車をプッシュさせたんだ。限界ギリギリで攻め続けたよ!周回ごとに前の車が大きくなっていくのを見て、とても興奮したね。」
「ファイナルラップで真後ろまで来たから勝負するしかないと思った。実際前の車両はタイヤが苦しそうに見えたから、抜くチャンスは十分にあったと思う。」
「プリウスコーナーで1度前に出ることが出来たけど、最終コーナーの脱出で外に膨らんでしまった。そこでレースが決まってしまった。」
「とても悔しかったね。こちらが有利に見えていただけに前に出れなかったことが悔やまれる。」
「相手のほうが一枚上手だった。僕が最後に気迫で負けてしまったんだ。」
だが、今回結果は決して悪いものではないと感じてると続けた。
「今回初出場で13位スタートから7位で完走出来たことはポジティブに感じられることだ。」
「周りのクラッシュやトラブルに助けられた部分が大きいけれど、ペースは悪いものではなかったし、無事に走り切ることが出来た。」
「あとは多くを学ぶことが出来た僕は思っている。これは非常にいいことだと思うし、次に繋げることができると思う。」
「いい週末だったと感じているよ。次のレースでもいい結果が出せるように取り組んでいきたいね。」
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