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鈴鹿eME 2024-2025 全日本e-F4選手権 エキシビジョン戦 レースレポート

1月25日~26日に鈴鹿市役所で行われた「SUZUKA eMOTORSPORTS EXPERIENCE 2024-2025」。その1日目のイベント「全日本e-F4選手権 エキシビジョンレース」にPista × HiMA RACiNG with ZENKAIRACINGとしてイベント会場からしーなありさが参戦した。

 

 今回のレースにはイベント会場とオンラインから計22名が参戦し、イベント会場には国内レースで活躍するプロレーシングドライバーもレースに参加した。レースの様子はYoutubeで配信され、イベント主催者のロボコップさんの実況とレースエンジニアとして活躍する一瀬 俊浩さんの解説でレースを盛り上げた。

予選 : 16位 天候曇り 気温19℃ 路面温度 19℃

鈴鹿サーキットで行われた今回のレースだが、レイアウトはショートコースの鈴鹿東コース。1周がとても短く、小さなミスでも大きなタイムロスとなってしまう。さらに路面状況はウェットコンディション。マシンコントロールも難しく、Pista × HiMA RACiNG with ZENKAIRACINGにとって予選は苦しいものとなった。

 

1周目のアタックは順調に進んでいたが、最終コーナーで挙動が乱れコースアウト。予選タイムは残せず、このコースアウトでホームストレートの速度に影響を与え続く2周目もタイムが伸ばせず、1位から約1.2秒差の58.429で16番手で予選を終えた。

決勝 : 5位 天候 晴れ 気温19℃ 路面温度 19℃

決勝は35周。エキシビジョンレースらしい特別ルールとして大きなクラッシュがあった場合にSCが最大2回導入される。それに加えてスタート時に車両に搭載される燃料は完走できる量が入っていないため、途中で必ず1回ピットで給油をする必要があることもあり、各車どのタイミングピットに入るか見所となった。

 

16番グリッドからスタートとなったしーなありさだったが、本番の魔物か会場内特有のプレッシャーか、スタートシグナルがオールレッドになったタイミングでマシンが前進してしまいジャンプスタートを犯してしまう。しーなありさ曰く「スタート時にクラッチ操作でミスをしてしまった」との事。

これによりドライブスルーペナルティーが課せられる。1周目の終わりに給油のためにピットへ向かう車両に紛れてペナルティーを消化しコースに戻るも、事実上の最下位での復帰となりレースの展開としては最悪のスタートとなった。

その後は後ろからレースをリードしていた車両に追いつかれ、いつ抜かれてもおかしくない状況に追い込まれる。

そんな状況が続いた6周目の最終コーナーでクラッシュが発生。これにより1回目のSCが導入され、この間にしーなありさは給油を済ませ21番手でコースに戻った。前走者との差もリセットされ、ここから追い上げのレースを期待したがレースはあらぬ方向へと向かってしまった。

11周目にSCがピットに向かいレースが再開された。

スタート時に1台オーバーテイクし、1コーナーへ進入したしーなありさだったが、2コーナーを抜けたときには前を走っていた9台のマシンが多重クラッシュにより視界から消えていた。その後逆バンクでも1台スピンをしている車両も現れ、2回目のSCが導入された。

 

大きな混乱があったもののしーなありさは全て無傷で切り抜けた。

最終的にレース再開時にペナルティー消化で2台がピットに向かったことと、2回目のSC時に前にいた3台がピットストップに向かったことを合わせて、しーなありさは結果として16台抜きの5番手まで順位を上げる事となった。

その後16周目にレースは再開されたが、この時点でSCは最大回数である2回出動してしまったため、今後クラッシュが起きたとしてもSCが導入されることはない。その為先ほどのようなミラクルはもう起きない、真っ向勝負でしか順位を上げる事は出来ない。

5番手でレース再開を迎えたしーなありさは4番手争いを展開。前を行くのはZENKAIRACING e-Sports Teamの岡田 衛選手。

ラップペースはほぼ互角でスリップの影響などもありこちらが少し有利な状況であったが、相手はレーシングドライバーであり数々のe-Sports大会で活躍するドライバー。簡単に前を譲ってはくれない。

何度かアタックするチャンスは巡ってきたが、その度に巧みなブロックによって往なされ膠着状態が続く。付かず離されず差は大きく変わることはなくミスをすれば負けるような状況でも、お互いミスをすることなくクリーンにレースを進めた。

 

しかし20周近く続いた4番手争いは、しーなありさが1度も前に出ることは出来ず終戦。5位でチェッカーを受けて波乱のレースを終えた。

しーなありさ

今回のレースは良くも悪くも「レースは何が起こるかわからない」というのを体現してしまったレースになってしまいました。

 

本来なら絶対にしないジャンプスタートをして正直ショックが大きいです。結果的にSCや周りの状況に助けられていい順位でフィニッシュ出来ましたが、レース内容としては目も当てられない中途半端なものになって申し訳ない気持ちです。

 

最後の4位争いはマシンの動きが徐々に良くなっていきペースも悪くなかったですが、前に出るのに出来ることはあったと思います。ただコース上ではそれが出来なかったので色々足りてなかったことを痛感して悔しいです。

 

レース展開がこういうものだったので複雑な気持ちが続いています。次のレースではちゃんと胸を張って終われるように気を引き締めてレースに挑んでいきます。

 

応援して頂いた皆様ありがとうございました。



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